sXGP 【shared eXtended Global Platform】

概要

sXGP(shared eXtended Global Platform)とは、TD-LTE方式を用いた構内モバイル通信(自営通信)の日本国内規格。自営PHSの後継であり、同じ周波数帯を引き継いでいる。

PHSはコードレス電話から発展した公衆無線通信網で、XGP(eXtended Global Platform)およびAXGP(Advanced XGP)と通信方式が高度化されてきたが、公衆通信サービスとしては2021年に廃止された。

sXGPは技術的な仕様はAXGPを踏襲し、4G(第4世代)携帯電話LTE規格の一部であるTD-LTE方式を用いる。「自営通信」専用の規格で、ビルや工場などを所有する事業者が自ら設備を設置・運用し、構内でのみ通信・通話できる。

電波周波数帯はコードレス電話向けだった1.9GHz帯が割り当てられ、旧方式と併存する形となるため「shared XGP」という名称になった。現状では5MHz幅のチャネルを用いて下り基地局→端末方向)12Mbps上り4Mbps程度の通信が可能だが、利用状況によっては将来的に拡張される可能性もある。

広大な施設を運用する事業者の内線電話としての利用のほか、センサー機器や制御機器などを連携させて自動化などを推進するIoTInternet of Things)の無線通信インフラとしての利用も見込まれている。

(2021.5.27更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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