RealPlayer
概要
RealPlayerとは、米リアルネットワークス(RealNetworks)社が開発・配布しているメディアプレーヤー。基本機能のみの無償版(RealPlayer)と、高機能の有償版(RealPlayer PlusおよびDownloader Express)もある。音声や動画の再生、編集や他形式への変換、動画サイトの視聴やダウンロード、CDへの書き込み、画像スライドショー、ライブラリ機能による管理などを行うことができる。有償版では高度なダウンロード機能、DVDへの書き込み、写真や動画を保存できるクラウドストレージなどを利用できる。
主な対応データ形式は、音声がMP3、WAV、音楽CD(.cda)、WMA、AAC、AIFF、Apple Losslessなどで、動画がMP4、AVI、WMV、FLV、3GP、MOV、DVD-Video(.vob)、DivX、WebMなど、画像がJPEG、PNG、GIF、BMPなどとなっている。同社独自のRealAudio形式、RealVideo形式などにも対応する。
1995年に当時のプログレッシブ・ネットワークス(Progressive Networks)社が「RealAudio Player」の名称で公開したのが始まりで、独自のRealAudio形式(.raファイル)で音声をインターネットを通じてストリーミング配信・再生できる当時としては画期的なシステムとして広く普及した。
RealVideo(.rmファイル)形式での動画ストリーミング再生へ対応すると「RealPlayer」に改称され、2000年代前半までネット上のストリーミング配信などで標準的に利用された。以降は他のデータ形式やソフトウェアが台頭したが、標準形式への対応や変換機能の追加、動画サイトのダウンロードなど時代に即した機能拡張を続け、現在でも有力なメディアプレーヤーとして根強い人気がある。
(2022.6.9更新)