読み方 : ディブエックス / ディビックス

DivX

概要

DivXとは、米DivX社が開発した動画データの圧縮形式、および、同形式への圧縮や展開を行うコーデックMPEG-4規格を基盤に高い圧縮率を実現した仕様で、2000年代前半に動画データの保存・配布用途で広く普及していた。
DivXのイメージ画像

MPEG-4 Part 2規格を基盤として開発された動画の圧縮形式で、従来のMPEG-1MPEG-2と比べて少ないビットレートで動画を保存することができる。CD-Rなど容量の限られた記録媒体に長時間の動画を保存したり、当時の伝送速度の限られたインターネット接続で動画の配布を行うことが現実的になった。

同社が配布している標準のソフトウェアパッケージには、動画データの再生を行うためのコーデックとメディアプレーヤーを組み合わせた「DivX Player」、他の形式からDivX形式に変換する「DivX Converter」などが同梱されていた。DVDからの変換などの追加機能は有償のPro版で提供された。

動画データを格納するファイル形式(コンテナフォーマット)として、当初はWindowsなどで標準的に用いられるAVI形式が使用されたが、その後MKVMatroska Video)形式が標準となり、他にもMP4MOVなどに対応していた。AVI 2.0を拡張した独自のコンテナ形式である「DivX Media Format」(.divファイル/.divxファイル)も開発されたが、あまり利用されなかった。なお、DivXそのものは動画データの圧縮方式であるため、音声の圧縮符号化にはMP3AACなど別の方式で対応する必要がある。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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