ルックアンドフィール 【look and feel】 LnF / ルック&フィール
概要
ルックアンドフィール(look and feel)とは、ソフトウェアの表示や操作が利用者に与える印象の総体。特に、画像や図形による表示と位置指定による操作を多用するグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)における使用感のこと。現代のコンピュータではGUIシステムはOSやウィンドウシステムと呼ばれるソフトウェアが提供し、各アプリケーションソフトはその機能を利用する形となっていることが多い。
GUIシステムは画面やウィンドウの構成や操作要素の種類や表示方法、操作方法や操作に対する反応の仕方などを規定しており、その上で動作するアプリケーションは基本的に同じ方法や感覚で操作することができる。このようにシステム側で統一された見た目や操作方法などの総体をルックアンドフィールという。
現在のパソコン向けOSのルックアンドフィールは、デスクトップ画面、ウィンドウ表示、マウスによるアイコンやボタン、メニューなどの位置による指定、クリックやドラッグによる操作など多くの共通するルックアンドフィールを備えている。
これは1970年代に米ゼロックス(Xerox)社のパロアルト研究所(PARC:Palo Alto Research Center)で開発された「Alto」と呼ばれる小型コンピュータシステムが起源とされ、1980年代から90年代にかけて当時の米アップル・コンピュータ(Apple Computer)社のMacintosh(Mac OS)や米マイクロソフト(Microsoft)社のWindowsが模倣したことにより広く普及した。
(2018.11.13更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 熊本大学 文学部論叢 91号「eラーニングにおける『パーソナライズ』」(PDFファイル)にて引用 (2006年3月)