Laravel
利用者からのリクエストを解析して適切なコードを呼び出すルーティング機能を内蔵し、開発者はMVC(Model-View-Controller)モデルに基いてアプリケーション固有の処理を記述することに専念することができる。
MySQLやPostgreSQLなど主要なRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)と連携することができ、PHP記法でデータベースへの問い合わせができるクエリビルダ、PHP上のオブジェクトとデータベース上のデータ構造を対応付けるORM(O/R Mapper)である「Eloquent」など強力な機能を利用することができる。
Webアプリケーションに必要な一通りの機能が組み入れられており、単純なアプリケーションであれば骨組みを迅速に構築できる。また、ユーザー認証や単体テスト、ブラウザテスト、依存性注入(DI:Dependency Injection)、ジョブとキューによる非同期処理など豊富な機能を備え、大規模サイトや複雑な構成のサイトを作り込むこともできる。
Ruby on Railsの「rails」コマンドに似た「artisan」コマンドを備えており、コマンドラインからモデルやコントローラ、ビューの雛形の作成、マイグレーション実行、データベースのテーブル作成などを行うことできる。独自のコマンドを作成して定型的な作業を効率化することもできる。
LaravelはMITライセンスに基いてオープンソースソフトウェアとして公開されている。最初のバージョンは2011年に公開され、PHPベースのフレームワークとしては後発だが、急激に指示を広げ、最も人気のフレームワークの一つとなっている。PHPの標準的なパッケージ管理システムであるComposerから簡単に導入することができ、コンポーネントの管理などもComposerで行う。