読み方 : ジオン / ジーオン

Xeon

概要

Xeonとは、米インテル(Intel)社のCPU製品のブランド名の一つで、いわゆるx86/x86-64(IA-32/Intel 64)系プロセッサのうち、サーバワークステーションなど高性能・大規模なコンピュータ向けの製品群。
Xeonのイメージ画像

同社の一般向けCPUと同じx86系アーキテクチャを基盤としながら、信頼性拡張性を重視した仕様を備えている。例えば、誤り訂正機能を持つECCメモリに対応し、メモリ上のビットエラーを検出・訂正することでデータの整合性を高める設計となっている。

また、単一のチップに独立して演算・処理できるCPUコアを56基も搭載したモデルや、一台のサーバに最大6基のXeonを搭載して並列に稼働させることができるマルチソケット構成に対応したモデルなど、同社のCPU製品の中で最も高い性能と拡張性を備えている。

ハードウェアレベルでの仮想化支援機能や暗号化命令の強化など、サーバ用途に適した拡張命令セットも備えている。消費電力や発熱に配慮した電源管理機能も組み込まれており、データセンターにおける効率的な運用を支える構成となっている。企業の基幹システムや科学技術研究用のクラスタシステムなど、大規模システムに採用されている。

歴史

1998年にPentium IIの派生製品として登場した「Pentium II Xeon」が最初で、その後、Pentium IIIの派生である「Pentium III Xeon」を経て、Pentium 4世代からは単に「Xeon」という製品名に改められた。

主力のプロセッサ製品がIntel Coreシリーズに移って以降も各製品世代に対応するXeonが存在するが、これらはモデルナンバーによって「Xeon 5500番台」「Xeon E5系」のように区別されている。「Xeon Platinum」「Xeon Gold」「Xeon Silver」「Xeon Bronze」などのグレードに分けられていたこともあったが、近年では「Xeon 6」と世代表記のみとなり、型番による区別に戻っている。

2000年代初頭、Intelでは高性能コンピュータ向けの主力製品ラインを、新たに開発した64ビット命令セットアーキテクチャIA-64」で設計された「Itanium」(アイテニアム)シリーズに移行することを試みたが、互換性や性能の問題から市場にまったく受け入れられずに終息し、Xeonシリーズの強化・拡充が進むことになった。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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