Intel Core i7
概要
Intel Core i7とは、米インテル(Intel)社のパソコン向けマイクロプロセッサ(MPU/CPU)製品のシリーズ名の一つ。同社のIntel Coreブランドの製品群うち、パソコンの上位機種やPCサーバの中位機種向けのもの。Core i9登場まではCoreシリーズ最上位製品だった。Intel Coreシリーズはデスクトップパソコンやノートパソコン、PCサーバなどで利用されるx86/x86-64(Intel 64)系のプロセッサ製品で、上位機種向けの高性能モデルがCore i9およびCore i7、中位機種向けがCore i5およびCore i3となっている。
Intel Core i7は世代によりプロセッサコアを4つ搭載したクアッドコア、6つ搭載したヘキサコア、8つ搭載したオクタコアなど多コア設計となっており、ハイパースレッディング技術(HTT:Hyper-Threading Technology)により1コアで2スレッドを実行できる(8コアなら16スレッド)。
プロセッサの温度を検知して危険の無い範囲で自動的にクロックを向上させる「Turbo Boost」機能や企業向けの管理用機能(vPro/Intel TXT等)などに対応する。動作クロックやL3キャッシュ容量などの性能もCoreシリーズで最も高く設定されているが、その分発熱量や消費電力も大きく価格も高い(上位モデルで10万円を超える製品もある)。
一部のモデルにはIntel HD Graphics/UHD Graphics/Iris Graphics/Iris ProシリーズのGPUが内蔵されているが、グラフィックス表示不要のサーバ用途や、逆に高いグラフィックス性能を求めるゲーム用途や動画・画像処理用途などでの利用が中心となるため、GPU非搭載のモデルも数多く設定されている。
(2019.4.20更新)