バルク 【bulk】 BLK
概要
バルク(bulk)とは、体積、容量、かさ(嵩)、大量(の)、積荷、ばら荷、大半(の)、大口の、かさばる、ひとかたまりにする、大きくする、などの意味を持つ英単語。「BLK」などの略号で示されることもある。コンピュータの分野では、部品などの製品について、完成品メーカーが製造や組み立てのために部品メーカーからまとめて仕入れたものが、小売の流通経路に流出して消費者に販売されている商品のことを「バルク品」あるいは略してバルクという。
メーカーが過剰在庫や生産終了で余剰となった部品を小売流通に処分した場合や、いわゆるショップブランド製品(販売店が自前で製造するパソコン完成品)の組み立てのためにまとまった量を仕入れた部品の一部をそのまま店頭で販売する場合などがある。
リテール品/ボックス品との違い
これに対し、メーカーが小売店などを通じて消費者に個別に販売するために出荷した商品のことを「リテール品」あるいは「ボックス品」などという。バルク品は説明書やメーカー保証が欠けていたり、包装が簡易だったり無包装でむき出しのまま販売されることが多く、その分、同じ製品のリテール品よりも安く販売される。
CPU(マイクロプロセッサ)などの製品では、同じ商品でもバルク品とリテール品の両方が販売されている場合がある。これらは製品そのものはまったく同じものだが、バルク品は包装や保証、付属品などが簡素になっていたり省かれており、その分だけ安価になっている。
バルク転送
いくつかの通信方式には「バルク転送」(バルク伝送/バルク通信)と呼ばれる通信モードが用意されている。USBでは、タイミングを調整せずに次々にデータを送る転送モードをバルク転送という。他の方式より優先度は低いが、空き時間を利用して非同期的にデータを伝送する。ISDNでは、2本のBチャネルを束ねて並列に伝送することで通常の2倍の速度で通信する方式をバルク転送という。
(2024.3.4更新)