Snapdragon
概要
Snapdragonとは、米クアルコム(Qualcomm)社の統合型プロセッサ製品(SoC:System-on-a-Chip)のブランド名。スマートフォンやタブレット端末に採用されている。“snapdragon” とはキンギョソウのこと。CPUやGPU(グラフィックスプロセッサ)、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、動画の圧縮・伸長回路(コーデック)、無線モデムなどが一つのチップに集積された製品で、メインメモリやストレージと組み合わせれば携帯情報端末の基本的な機能が一通り揃う。
CPUの命令セットは英ARM社の仕様を採用しており、他社のARM系CPUとも互換性がある。GPU部分は米AMD社から取得した製品を改良した「Adreno」シリーズが搭載されている。回路設計をすべて自前で行なっており、消費電力あたりの性能が高いことで知られる。
2007年から展開しているブランドで、近年の製品ではCPUの64ビット化(ARM64)、急速充電技術「Quick Charge」への対応、CPUのマルチコア化(同一コアで最大6コア)などが進んでいる。Android端末では最も高いシェアを持つプロセッサの一つで、日本では俗に「スナドラ」の略称で呼ばれることもある。
(2022.6.24更新)