ユーザーテスト【user test】ユーザビリティテスト
別名 : userability test,操作性テスト

一般的な手法は、対象システムが想定する利用者像に近い属性を持つ被験者を集め、システム上で達成してほしい課題をいくつか与え、用意したコンピュータで実際に操作してもらう。その様子を映像で録画したり操作記録を取って、終了後に被験者と面接する。
被験者が開発者側の意図と異なった操作をしていた場合にその時の意図や認識を尋ねたり、逆に、課題を行う上で困難に感じた場所やわかりにくかった箇所などを指摘してもらう。複数の被験者が同じ箇所でつまずくようであれば、その部分の画面構成や案内、操作法などが分かりにくいため改善する必要があることがわかる。
テスト後に改善を行なったら、利用者の視線で改善されているかどうかを確かめるため、別の被験者を集めて再び同じ課題でユーザーテストを実施する場合もある。一般消費者向けネットサービスなどではユーザー体験(UX:User Experience)を差別化要因とするため、このプロセスを重視して何度も繰り返すこともある。
ユーザーテストは開発チームだけでは実施できず、外部から被験者を集めなければならないため期間と費用がかかるが、システムの構造や事情を熟知している開発者側では気が付かない問題点を明らかにできる限られた方法の一つであるため、特に一般向けに公開されるシステムでは必ず実施すべきとする専門家も多い。
(2019.1.22更新)