adb 【Android Debug Bridge】
Windowsなどの開発環境でAndroidアプリを開発するクロス開発のためのデバッグツールで、開発環境側にはadbクライアント(adbコマンド)および端末と通信するためのadbサーバを、Android端末側には「adbd」というデーモン(常駐プログラム)を導入する。端末はUSBやWi-Fiで接続した実機のほか、開発環境内のエミュレータを使用することもできる。
adbの操作はコマンドラインから「adb オプション コマンド パラメータ」の書式で行う。コマンドには、接続済み端末を表示する「devices」、端末に接続する「connect」、APKパッケージをインストールする「install」、ファイルを送信する「push」、ファイルを受信する「pull」などがある。「-s」オプションで端末をその都度指定してコマンドを発行することもできる。
「shell」コマンドで端末のOSシェルを呼び出して対話的に操作することもできる。「adb shell」でシェルを起動することができるが、「adb shell OSコマンド」という書式で端末のシェル上で実行するコマンドを指定することができる。このリモートシェルではAndroidのアクティビティマネージャ「am」や、パッケージマネージャ「pm」を操作してAndroidシステム上の様々な処理を遠隔から実行させることができる。
(2021.7.25更新)