VNO 【Virtual Network Operator】
概要
VNO(Virtual Network Operator)とは、他社の通信インフラを借り受けて通話やデータ通信などの通信サービスを提供する事業者のこと。固定回線の「FVNO」(Fixed VNO)、携帯電話(移動体通信)の「MVNO」(Mobile VNO)の総称。元来、通信サービスは事業者がアクセス回線やバックボーン回線、拠点設備、(無線であれば)基地局などを敷設・運用して提供されるが、VNO事業者はこうした自前設備を持つ通信事業者(キャリア)から設備を借り受け、自前のブランドや料金体系で通信サービスを提供する。
光ファイバー回線など固定回線を借り受けて有線通信サービスを提供する事業者を「FVNO」(Fixed Virtual Network Operator)、携帯電話回線など移動体回線を借り受けて無線通信サービスを提供する事業者を「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator)という。
日本では2013年頃から移動体通信サービスの三大キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)と契約するMVNO事業者が、2015年頃からNTT東日本・NTT西日本などの光ファイバー回線を借り受けるFVNO事業者が登場している。通信以外の業種の企業が自社のブランドや製品、サービスなどと組み合わせてVNOサービスを提供する事例も数多い。
(2024.8.20更新)