NTTドコモ 【NTT docomo】

概要

NTTドコモ(NTT docomo)とは、NTTグループで携帯電話移動体通信サービスを提供する事業会社で、日本最大の移動体通信事業者NTT(持株会社)の完全子会社。

主に電波を利用した移動体通信サービスを主に手がけ、携帯電話・移動体データ通信事業で加入者シェア第1位の国内最大手企業である。全国に無線基地局網を構築し、免許を所有する周波数帯電波を用いて無線による公衆通話・通信サービスを提供している。

LTE通信サービスXiクロッシィ」、LTE-Advanced通信サービスPREMIUM 4G」、5G通信サービス「docomo 5G」などを中核に、対応する携帯電話端末の販売や、端末へのインターネット接続サービスspモードなど)、端末を利用した金融・決済サービス(iD、おサイフケータイなど)、国際ローミングサービス(WORLD WING)、公衆無線LAN(d Wi-Fi)などの関連事業を展開している。

歴史

NTTドコモの移動体通信事業の起源は1968年に日本電信電話公社(当時)が開始した「ポケットベル」(ページャーサービス)で、1979年には自動車電話サービスを開始した。1985年の電電公社民営化・NTT設立後、1992年にNTT本体から移動体通信事業がエヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社として分社化(事業譲渡)された。

1993年に地域ごとに設立された事業会社に分割され、同時に「DoCoMo」(“Do Communications over the Mobile network”の略とされる)という統一ブランドが導入された。2000年には社名が株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモとなり、さらに2013年に株式会社NTTドコモに改称された。

2020年にNTT持株会社TOB株式公開買い付け)によりほぼ全株式を取得し、上場廃止となった。NTTグループの中核企業の一つとしてグループ再編が進められ、旧NTTから長距離通信や国際電話などを継承していたNTTコミュニケーションズを完全子会社化したほか、ソフトウェア開発などのNTTコムウェアを子会社化、NTTぷららとNTTレゾナントを吸収合併した。

(2024.9.11更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。