MNO 【Mobile Network Operator】 移動体通信事業者 / モバイルネットワークオペレータ
概要
MNO(Mobile Network Operator)とは、自前で無線基地局やバックボーン回線網、拠点設備などを所有・運用し、移動体通信(携帯電話)サービスを提供する事業者。「キャリア」(carrier)とも呼ばれる。自前で設備を保有して移動体通信サービスを提供する事業者で、国から通信に用いる無線周波数帯を占有するための免許の交付を受けている。運営体制やサービス水準、料金体系などについて法律(日本では電気通信事業法など)や所管省庁(日本では総務省)から一定の規制を受ける。
日本では現在、NTTドコモやKDDI、沖縄セルラー電話、UQコミュニケーションズ、ソフトバンク、楽天モバイルなどが該当する。かつてはPHS事業者やページャ(ポケットベル)事業者なども存在した。衛星通信事業者も含まれるが、日本には人工衛星そのものを所有・運用する移動体通信事業者は今のところ存在しない。
一方、MNOから回線などの設備を借り受けて自社ブランドの通信サービスを提供する事業者を「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator)という。また、光ファイバー回線など固定回線を保有して通信サービスを提供する事業者のことは「FNO」(Fixed Network Operator)と呼ぶことがある。
(2024.8.20更新)