読み方 : エムアールユー
MRU【Most Recently Used】
概要
ソフトウェアのMRU
ワープロや表計算ソフトのメニューに表示される「最近使ったファイル」、Webブラウザの閲覧履歴、検索欄の入力履歴などをMRUと呼ぶことがある。新たな対象が開かれると記録は更新され、最新のものが先頭に配置される。件数には上限が設けられており、上限を超えた場合は最も古い記録から削除される。
この仕組みの前提となるのは、利用者が日常的に扱う対象は限られており、一度開いたファイルやページを短期間のうちに再び参照する傾向があるという行動特性である。MRUを利用することで、ストレージの深い階層をたどって探し直す手間を省き、目的のデータへすばやくアクセスできる。
アルゴリズムのMRU
コンピュータアーキテクチャの分野では、MRUはキャッシュメモリやバッファなどにおけるデータ置換アルゴリズムを意味する。領域が不足した際に最も直近に参照されたデータを優先して破棄し、新しいデータと入れ替える方式である。大量のデータを順に走査する処理では、直前に読み込んだデータが再び参照されないケースが生じるため、MRU方式が有効に機能することがある。
対照的な方式として「LRU」(Least Recently Used)がある。LRUは最後に参照されてから最も長い時間が経過したデータを削除対象とする方式で、「しばらく使われていないものは今後も使われにくい」というアクセス特性を前提とする。オペレーティングシステム(OS)のページキャッシュやデータベース管理システム(DBMS)、WebキャッシュなどではLRUまたはその派生方式が広く採用されており、汎用的な用途ではMRUより高い効率を示すことが多い。
(2026.6.11更新)
