DER形式 【.derファイル】
DER(Distinguished Encoding Rules)自体は、汎用の構造化データ記法である「ASN.1」(Abstract Syntax Notation One)のバイナリ符号の一種で、データ型、データ長、データ本体で構成された組を並べた形式となっている。
DERファイルはこれをデジタル証明書などの格納に利用した形式で、主にデジタル証明書や公開鍵暗号における秘密鍵を記録するのに用いられる。バイナリ形式であるためテキストエディタなどで表示あるいは編集したり、画面上でのコピー&ペーストで複製や移動を行ったりはできない。
DER形式は様々な内容をバイナリ形式で保存していることを示しており、拡張子だけで何が記録されているのかを知ることはできない。DER形式でなければ保存できない情報はなく、変換ツールを用いてテキストベースのPEM形式など他の形式との間で相互に変換することができる。ソフトウェア側がDER形式での証明書や鍵の提供を必要とする場合に用いられる。
(2023.10.19更新)