スロット【slot】
スロットとは?
細長い穴、溝、投入口、区画、枠、席、時間帯などの意味を持つ英単語。IT分野では、ハードウェアにおける物理的な差込口や、ソフトウェアおよび通信における論理的な割り当て枠などを指す用語として用いられることが多い。

ハードウェアの分野では、電子基板やコンピュータ本体に設けられた、別の部品やカード型の装置を挿入するための細長い接続口をスロットと呼ぶことが多い。代表的なものがマザーボードに拡張カードを差し込んで接続するための「拡張スロット」で、ビデオカードやサウンドカード、ネットワークカードなどを差し込んでコンピュータの機能を後付けで拡張できる。現在は「PCI Express」が主要な規格として広く普及している。
マザーボードにメモリモジュールを装着する「メモリスロット」、機器本体にSDメモリーカードを挿入する「SDカードスロット」などもある。かつてはCPUをカートリッジ状の基板として装着する方式があり、その接続部を「CPUスロット」と呼んだ。近年のノートパソコンやスマートフォンでは、SIMカードやmicroSDカードを挿入するトレイ式の構造もスロットと表現される。
ソフトウェアや通信の分野では、占有時間や周波数、記憶領域などの資源を一定の大きさごとに等分した一つ一つの枠をスロットと呼ぶ。通信回線の利用時間を短い単位に区切ったものは「タイムスロット」と呼ばれ、異なる通信主体に順番に割り当てることで一本の回線を共有する「時分割多重アクセス」(TDMA:Time-Division Multiple Access)などの技術に応用される。携帯電話や衛星通信でも同様の仕組みが用いられている。
データ構造やフレームワークでは、特定のデータやコンポーネントを埋め込むためにあらかじめ確保された領域の枠組みをスロットと表現することがある。クラウドサービスや仮想化技術の分野でも、処理を実行する単位やリソースの割り当て枠としてこの語が用いられる。