EXEファイル 【EXE file】 .exeファイル / executable file

概要

EXEファイル(EXE file)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のWindowsで用いられる実行可能プログラムファイル形式の一つ。ファイル名の標準の拡張子が「.exe」であることからこのように呼ばれる。

Windows上で実行可能なコンピュータプログラムが収められたファイルで、Windows上でこのファイルを指定して開くとプログラムが起動される。Windows向けのソフトウェアの多くはプログラム本体をEXEファイルの形で提供する。

EXEファイルの内部には、コンピュータCPUマイクロプロセッサ/MPU)が直に解釈して実行することができる機械語マシン語)の命令が並んだプログラムネイティブコード)が格納されており、CPUの機種ごとにコードの形式は異なっている。

Windowsを使用するコンピュータの大半は米インテルIntel)社のx86系64ビット版はx86-64系)のプロセッサを採用しているため、特に注釈がなければほとんどのEXEファイルもx86向けである。ただし、近年ではタブレット端末などでARM系/ARM64AArch64)系プロセッサ採用機種も増えているため注意を要する。

EXEファイルは単体で起動可能なファイル形式だが、実行可能形式プログラムを収めたファイルとしては他にDLLDynamic Link Library)などもある。自身は起動せず他のプログラムに連結されて機能を提供するもので、EXEファイルの多くは実行時に何らかのDLLファイルを呼び出して利用する。

「EXE」は “executable” (「実行可能な」)の略で、英語の原音では “x” の発音は濁らない(「エクセキュータブル」に近い)ため、本来は「エグゼ」と読むのは誤りだが、日本ではこの読みが定着している。先に外来語として普及していた、似た綴りの “executive” は原音でも “x” が濁る(「エグゼクティブ」)ため、これに引きずられたものと見られる。

(2020.2.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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