読み方 : エフち
F値【F-score】F-measure
概要

検査や予測では、感染の有無、品質の合格・不合格のように、対象を「Xである」「Xではない」のいずれかに分類することがよく行われる。これと、「実際にXであったかどうか」を組み合わせ、4つの状態が考えられる。
「Xであると予想して、実際Xだった」例を「真陽性」(TP:True Positive)、「Xではないと予想して、実際にXではなかった」例を「真陰性」(TN:True Negative)、「Xと予想したが、Xではなかった」例を「偽陽性」(FP:False Positive)、「Xではないと予想したが、Xだった」例を「偽陰性」(FN:False Negative)という。
F値の性質
予想が陽性だった例の中で、実際に陽性だった例の割合を「適合率」(precision)、実際には陽性だった例の中で、予想も陽性だった例の割合を「再現率」(recall)という。両者の調和平均である をF値という。
F値は適合率と再現率が両方高ければ高くなり、両方1のときに最大値の1となる。逆に、片方が0ならもう一方がどんなに高くても0になる。陽性判定の正解率が高く、かつ、陽性例を誤って陰性とする誤判定が少ないほど高い値になる。真陰性の数は影響しない。
(2025.11.16更新)