Cortana
「パーソナルデジタルアシスタント」(personal digial assistant)と呼ばれるシステムの一つで、当初はスマートフォン向けのWindows Phoneの機能として提供されていたが、Windows 10などデスクトップ環境にも統合された。
利用者がCortanaを起動してマイクに話しかけると、音声認識技術による解析を行って何を言っているのか把握しようとする。ネット検索で答えがわかるような質問に対しては同社のWeb検索エンジン「Bing」などで調査して音声で回答する。コンピュータに保存されている文書などの情報から検索を行ったり、端末の位置情報を把握して自動的に現在地の周囲の情報を提示することもできる。
あらかじめ対応している特定の操作を指示することもでき、メールを作成して宛先を選択し、本文を音声入力で作成するといった動作を音声による指示で行うことができる。カレンダーやスケジュールの管理、リマインダーやアラームのセットや通知、アプリの起動、ToDoリストなどの作成や管理などの機能も組み込まれている。
2014年に発表され、2015年から順次Windows環境に統合された。同社の家庭用ゲーム機のXboxでも利用できたほか、Android版やiOS版など他社端末に対応したソフトウェアも公開された。同社は2019年に方針転換し、タスクバー上の固定表示をやめるなどCortanaの積極的な利用促進を終了した。以降もWindows上に存在し、使用することはできるが実質的には終焉したサービスとなっている。
(2023.2.17更新)