Bフレッツ 【B Flets】
概要
Bフレッツ(B Flets)とは、NTT東日本・NTT西日本が2001年に開始した、光ファイバーによる高速な常時接続のデータ通信サービス。日本で初めて本格的に提供された、一般家庭が加入できるいわゆるFTTH(Fiber To The Home)サービス。NTTの局舎と加入者宅の間を光ファイバー回線で接続し、定額料金でデータ通信サービスを提供するもので、インターネット接続を利用する場合は別途インターネットサービスプロバイダ(ISP)との契約が必要になる。
主な用途はインターネット利用だが、閉域網による独自のコンテンツ配信サービス(フレッツ・スクウェア)や、光IP電話(ひかり電話)、有線テレビ放送(フレッツ・テレビ等)などのサービスインフラとしても用いられた。
サービスメニュー
当初提供されたのは家庭向けのファミリータイプ(10Mbps共有)、小規模事業所向けのベーシックタイプ(100Mbps共有)、集合住宅向けのマンションタイプ(100Mbpsを全戸で共有)の三つ。
後に企業向けのビジネスタイプ(100Mbps専有)や、100Mbpsに増速された家庭向けのニューファミリータイプ(東日本)/ファミリー100(西日本)、1Gbps共有(各加入者は最高100Mbps)のハイパーファミリータイプ(東日本)、電柱等の中継機器から加入者宅まで固定無線(FWA)を用いるワイヤレスファミリータイプ(西日本)が追加された。
回線共有型は付近の加入者で収容局までの光回線を共有する方式で、周囲に加入者が増えて活発に通信を行うようになると実効通信速度は低下する。専有型のビジネスタイプなどは収容局までの通信線路を専有できるがその分価格が高い。
歴史
2000年末に東京23区などで一部の顧客を対象に試験的なサービスが開始され、2001年8月にBフレッツの名称による加入申し込み受付が開始された。それまでインターネット接続回線にADSLやISDNを利用していた加入者が続々とBフレッツに切り替え、順調に普及が進んだ。
2008年にNTT東日本・西日本は新世代の基幹ネットワークであるNGN(Next Generation Network)を利用した新しいFTTHサービス「フレッツ・光ネクスト」を開始、以降はFTTHサービスをこちらに一本化する方針となりBフレッツの新規受付は終了した。