フレッツ・ADSL 【FLET’S・ADSL】
概要
フレッツ・ADSL(FLET’S・ADSL)とは、NTT東日本・NTT西日本のADSLデータ通信サービス。いわゆるアナログ電話回線を利用して高速・常時接続のデータ通信を提供するADSLサービスの一つ。NTT地域会社が敷設・運用する音声通話用のメタル回線に高周波の電気信号を流し、通話と同時に高速なデータ通信が利用できる。加入者宅から通信事業者の拠点施設までの接続を提供するサービスであるため、インターネットへ接続する場合は別途インターネットサービスプロバイダ(ISP)と契約する必要がある。
通話サービスと回線を共用するタイプと、回線をADSL通信専用とするタイプの契約がある。他のADSLサービス同様、通信品質などが保証されないベストエフォート型のサービスであり、NTT電話局から加入者宅までが遠い場合などには十分な通信速度が得られない場合もある。
2000年の末にサービスを開始し、当初は下り1.5Mbps(上りは512kbps)で提供されたが、後に「8Mタイプ」(下り8Mbps、以下同)、「モア」(12Mbps)、「モアII」(40Mbps)、「モアIII」(47Mbps)、「エントリー」(1Mbps)の各契約タイプが追加された。高速なタイプは電話局からの距離が近くなければ高速化の恩恵を受けられないことがある。
NTT東日本・西日本は各加入者宅までの光ファイバー回線の敷設を推進し、より高速な「Bフレッツ」「フレッツ光」などのFTTHサービスへの移行を進めており、フレッツ光提供エリアについては2016年からフレッツ・ADSLの新規加入を停止している。2023年にサービス提供を終了する予定。
(2018.9.9更新)