スキャナ 【scanner】

概要

スキャナ(scanner)とは、対象を端から順番に調べたり読み取ったりする装置やソフトウェアシステムなどのこと。そのような動作を「走査」「スキャン」(scan)「スキャニング」(scanning)などとという。

主な用例として、紙面を読み取り画像データとしてコンピュータに取り込む「イメージスキャナ」、光学センサーバーコードを読み取って符号に変換する「バーコードスキャナ」、X線で人体を輪切り状に透視撮影する「CTスキャナ」、空港の保安検査などで身に着けた異物を発見する「ボディスキャナ」などがある。

イメージスキャナ

単にスキャナと言った場合は、物体表面に強い光を照射し、反射光を光学センサーで読み取って画像データ化する「イメージスキャナ」(image scanner)と呼ばれる機器のことを指す場合が多い。

紙面の内容を画像としてコンピュータに取り込むために用いられる周辺機器で、近年ではプリンタと一体化したデジタル複合機MFP)として企業や家庭に広く普及している。

最も汎用的な製品として透明な平台に原稿を伏せて下から読み取るフラットベッド型が一般的だが、給紙トレイに設置した大量の書類を紙送り装置で次々に機器内に送り込んで自動的に読み取っていくシートフィードスキャナ(ドキュメントスキャナ)など、特定用途に特化した製品もある。

セキュリティスキャナ

情報セキュリティの分野では、コンピュータシステムソフトウェアを検査し、保安上の弱点となりうる問題を発見、列挙するソフトウェアシステムを「セキュリティスキャナ」、あるいは単にスキャナという。

ソフトウェア脆弱性探索するものは「脆弱性スキャナ」、機器がIP通信に用いるTCP/UDPポートの使用状況や弱点を調べるものは「ポートスキャナ」と呼ばれる。

(2020.5.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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