カテゴリ 【category】 CAT / カテゴリー
概要
カテゴリ(category)とは、分類、分野、区分、種類、部門、ジャンル、範疇、などの意味を持つ英単語。物事を一定の基準に基づいて分類した際の、個々の区分のこと。分野によっては “cat” あるいは “CAT” といった略号で示されることがある。「製品カテゴリー」のように、区分や分類などを指す外来語としてよく用いられる。対象を決まったカテゴリのいずれかに分類することは「カテゴライズ」(categorization)という。哲学では概念の分類を表す術語として、数学でも圏論における圏、位相空間論における範疇など特定の意味を持つ術語として用いられる。
電気工学など一部の工学系の学問分野では、3音以上の外来語について、英語の “-er” “-or” “-ar” “-y” などに由来する長音記号を省略する慣例があるため、ITや通信などの分野では「カテゴリ」と表記することが多いが、一般の外来語としては「カテゴリー」と表記する。
通信ケーブルのカテゴリ
LANケーブルなどに使われるツイストペアケーブル(より対線)の標準規格では、ケーブルの電気特性グレードを「カテゴリ」として定義している。各カテゴリのケーブルは伝送周波数の帯域幅などが異なり、上位カテゴリのケーブルは下位カテゴリの用途に用いることができる。
電話線などに用いる「カテゴリ1」(Category 1:Cat1)から順に定義されており、中でも、100MHzまで対応する「カテゴリ5」(Category 5:Cat5、100BASE-TXなどで使用)や「カテゴリ5e」(Enhanced Category 5:Cat5e、1000BASE-Tで使用)、250MHzまで対応する「カテゴリ6」(Category 6:Cat6、1000BASE-TXや10GBASE-Tなどで使用)がよく知られる。
低いカテゴリのケーブルには電磁波を遮蔽するシールドの無い「UTPケーブル」(Unshielded Twisted Pair cable)を用いることが多いが、極めて高い周波数の信号を伝送するカテゴリ6a(Cat6a)以上ではシールド付きの「STPケーブル」(Shielded Twisted Pair cable)が必須となっている。