セキュリティアプライアンス 【security appliance】

概要

セキュリティアプライアンス(security appliance)とは、業務用のネットワーク機器のうち、特定の機能に特化した専用のハードウェア製品のこと。ファイアウォールIDS/IPSマルウェア対策などの製品がある。

アプライアンス」(appliance)とは特定用途の専用機器を意味する英単語で、例えば「ホームアプライアンス」と言えば冷蔵庫や洗濯機などの家庭用電化製品のことを指す。「セキュリティアプライアンス」はサイバーセキュリティに関する何らかの機能に特化したネットワーク機器を総称する製品カテゴリーである。

セキュリティ分野の主なアプライアンス製品として、ファイアウォールIDS侵入検知システム)/IPS侵入防止システム)、アンチウイルス/マルウェア対策、スパムメール対策、VPNゲートウェイWebコンテンツフィルタなどの専用機がある。ハードウェアとして販売されるが、内部のソフトウェアデータは開発元によって随時更新される仕組みになっていることが多い。

これらの機能を一台に集約したUTMアプライアンスUnified Threat Management)という製品もあり、複数の機能を総合的に提供するため専用機器ではないとも考えられるが、汎用サーバ上のソフトウェア実装ではないという意味でセキュリティアプライアンスの一種に分類されることが多い。

(2023.11.15更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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