読み方 : ラズベリーパイ
Raspberry Pi
概要
Raspberry Piとは、一枚の電子基板にコンピュータとして最低限必要な要素を実装したシングルボードコンピュータの一つ。安価に販売されており、コンピュータ科学の学習用、趣味の電子工作の制御用、電子製品の試作用などとして広く普及している。

CPUやGPUなど主要な機能をワンチップにまとめたARM系SoC(System-on-a-Chip)を内蔵し、メインメモリ、USBポート、映像出力、音声出力、汎用I/O(GPIO)などを備える。ストレージ用にSDメモリーカードスロットが用意され、別売りのSDカード(機種によりフルサイズまたはmicroSD)を挿入する。機種によっては有線LAN(Gigabit Ethernet)や無線LAN(Wi-Fi)にも対応する。
これらが数センチ角の小さな電子基板に実装されており、重量は数十グラム、消費電力も数ワットと極めて小型軽量、省電力となっている。標準のオペレーティングシステム(OS)はLinuxで、公式にはDebian、Fedora、Arch Linux、Ubuntu(一部機種)に対応するが、モデルによってはWindows 10 IoT CoreやRISC OSも利用できる。
開発元の英ラズベリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)が設計情報を公開し、傘下のラズベリーパイ社(Raspberry Pi Limited)や、提携メーカーが実際の製品を製造・販売している。同財団は大学や学校でのコンピュータ科学の学習を振興するために2009年に設立された英国の非営利法人で、実習用の安価なコンピュータが必要であると考えRaspberry Piの開発に着手した。最初の製品は2012年に出荷され、現在までに全世界で数千万台が販売されている。日本では5000円から1万円程度で入手できる。