Miracast

概要

Miracastとは、Wi-Fi(無線LAN)を用いて離れた機器間で動画の再生や画面の転送をうことができる標準規格。Wi-Fiアクセスポイントが無い環境でも機器を相対で接続して転送することができる。

恒久的なアクセスポイントがない場所でもその場にある機器間で即席のWi-Fi通信ができる「Wi-Fi Direct」を応用した技術で、転送元(ホスト)機器と画面のある表示先装置の両者がMiracastに対応している必要がある。

パソコンスマートフォンなどをケーブルを介さずディスプレイ装置や液晶テレビなどに繋いだり、タブレット端末など画面付きのコンピュータ製品間で画面の共有やミラーリング(複製)などをうことができる。互いのWi-Fi電波の届く範囲ならば建物内の別室のようにある程度離れていても使用できる。

ディスプレイやテレビなどの場合、機種によってはMiracast機能が内蔵されている場合もあるが、機器自体が非対応でもHDMI端子などに差し込む小型の受信装置(Miracastレシーバー)が市販されており、外部入力機能を介して受信した映像を映し出すことができる。

映像データH.264、音声データAACAC-3などで圧縮され(音声は非圧縮のリニアPCMも選択可能)、RTPReal-time Transport Protocol)およびRTSP(Real-Time Streaming Protocol)でストリーミング伝送される。HDCP(High-bandwidth Digital Content Protectio)による著作権保護に対応する。

(2019.8.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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