コンカレントライセンス【concurrent licensing】フローティングライセンス/ネットワークライセンス
概要

利用者はネットワーク内にライセンスサーバを設置し、購入した利用権限をそこに登録する。ソフトウェア本体は台数の制限なく任意のコンピュータにインストールできるが、起動の際にサーバへ接続してライセンスの発行を受ける必要がある。
サーバは購入したライセンス数の範囲内でのみ起動を許可し、上限に達した状態では新たな起動要求を拒否する。使用中の誰かがソフトウェアを終了してライセンスをサーバに返却すると、その分が空きとして解放され、別のコンピュータから改めて起動できるようになる。ネットワーク接続が前提となるため、サーバ障害や通信断が発生した場合は新規起動できなくなることがある。
この方式の利点は、実際の同時利用人数分のライセンスだけを購入すれば運用できる点にある。例えば、利用者が20人いても同時起動が最大5件に留まるなら、5本分のライセンスで足りる。また、個々のコンピュータごとにライセンスを登録・管理する代わりに、サーバ側で利用状況を集中管理できるため、システム管理者の運用負荷を軽減できる。近年では、組織内のローカルネットワークに構築する自社サーバだけでなく、ソフトウェアの開発元がインターネット上で提供するクラウド型のライセンスサーバを利用する形態も増えている。
対義語にあたる「ノードロックライセンス」(node-locked license)は、ライセンスを特定の1台のコンピュータに固定的に紐付ける方式で、他のコンピュータへの移転はできない。別の端末へ移行する際にはライセンスの解除と再認証の手続きが必要となる。コンカレントライセンスはこのような個別の縛りをなくし、ライセンスを組織内で流動させることで柔軟な運用を可能にする。
(2026.6.24更新)