ワーケーション【workation】
概要
ワーケーションとは、観光地など普段の職場とは異なる場所に滞在しながら働き、同時に休暇も取得する新しい働き方。 情報通信技術(ICT)を活用して場所にとらわれずに働ける状況を前提とし、働く場所を一時的に移すことで生活環境の変化やリフレッシュを図る試みである。

「ワーク」(work:仕事)と「バケーション」(vacation:休暇)を組み合わせた造語である。通常の有給休暇とは異なり、仕事と休暇の期間が混在するのが特徴であり、その利用形態は企業や個人によって多種多様である。例えば、休暇中に一部の業務のみを行う「休暇型」や、日常業務をリゾート地などのサテライトオフィスで行い、就業時間外に観光を楽しむ「滞在型」などが存在する。
企業がワーケーションを導入する主な目的は、従業員の満足度向上、生産性の向上、リフレッシュによる心身の健康維持、優秀な人材の確保・定着といった人事戦略的な要素である。また、地方自治体や観光業にとっては、ワーケーションを受け入れることで、長期滞在による観光消費の増加や、関連雇用の創出につながるため、地域活性化の手段としても期待されている。
ただし、ワーケーションを効果的に実施するためには、高速な通信環境の整備、情報セキュリティ対策の徹底、および仕事と休暇の区別を曖昧にしないための明確なルール設定が不可欠である。特に、長時間労働の常態化や、上司・同僚とのコミュニケーション不足を招かないよう、導入に際しては企業と従業員双方の意識改革と準備が求められる。単なる流行に終わらせず、持続可能な働き方とするためには、業務内容や目的に合わせた適切な運用が鍵となる。
(2025.11.23更新)