リード 【lead】
概要
リード(lead)とは、案内する、先導する、先行する、主導する、勝る、率いる、統率する、指揮する、導く、連れて行く、通じる、先頭、首位、優位、優勢、主役、指導的立場、模範、お手本、導入部、手がかり、きっかけなどの意味を持つ英単語。一般の外来語としては、集団の先頭に立って率いることや、主導権を握って積極的に意見を表明したり方針を示すこと、スポーツなどの競技や競争で優位に立ったり勝ち越すこと(また、点差など後続に対する優位性の大きさ)、犬など動物に付ける引き綱などを表すことが多い。
見込み客
ビジネスにおけるセールスやマーケティングの分野では、見込み客のことをリードという。まだ購入や契約には至っていないが、自社や製品と何らかの関係を持ち、行動を起こしたり興味を示している相手を表す。宣伝などで新たなリードを開拓する過程を「リードジェネレーション」、関係を深めて成約へ導く過程を「リードナーチャリング」という。
テックリード
IT業界では、ITエンジニアのチームを率いるリーダーのことを「テックリード」(tech lead)と呼ぶことがある。ソフトウェア開発などの業種や部門でよく見られる職位で、部署やプロジェクトのエンジニアを束ね、技術面での方針を定めたり、メンバーへの技術指導、外部との技術面での窓口などを担うことが多い。
業務の現場で技術的な側面を主導する職位であり、人材や予算、計画の進捗などを管理する管理職(マネージャ職)とは異なる。部署内にテックリード職とマネージャ職(プロジェクトマネージャやプロダクトマネージャなど)がそれぞれ別に配置される場合もあれば、小規模な現場では一人が両方を兼務する場合もある。
リードとラグ
スケジュール管理において、前後関係にある2つの活動で、先行する活動に対して後続の活動の開始を前倒しする時間のことをリードということがある。逆に、先行する活動に対して後続の活動の開始を遅らせる時間のことは「ラグ」(lag)という。
read
日本語の外来語(カタカナ語)として同音異義語になる言葉として、英語の “read” に由来する「リード」がある。「読む」という意味で、IT分野ではデータを通信回線や記憶媒体などから読み込むことを指すことが多い。書き込むことは「ライト」(write)、追記することは「アペンド」(append)、削除することは「デリート」(delete)または「イレース」(erase)という。