デリート 【delete】
一般的なキーボードには “Delete” あるいは “Del” と刻印されたキーがあり、これを押すと現在選択されている項目(文字入力中の場合、カーソルの直後の文字)が消去される。同じ一文字削除でも、カーソルの直前の文字を消して後退する場合はBaskSpaceキーを用いる。
リレーショナルデータベース(RDB)の照会・操作を行なう言語であるSQLでは、レコードを削除する構文として「DELETE文」が用意されている。“DELETE” に続けて対象となるテーブル名や削除するレコードの条件などを記述する。
いくつかのプログラミング言語では、不要になった変数や配列、要素、プロパティ、オブジェクトなどを削除して、専有していたメモリを解放する命令や演算子などを「delete」という。Windowsのコマンドプロンプトでは delete に由来する「delコマンド」でファイルやフォルダを削除する。
類義語として、「イレース」(erase:消去する)や「リムーブ」(remove:除去する)などがある。IT分野ではいずれも項目やデータなどの削除や消去を表し、あまり明確には区別されないが、「デリート」や「リムーブ」は項目など場所そのものの削除を、「イレース」は項目や領域などに記録されたデータなどを消し去る(場所は残る)ことを指すことがある。
(2024.7.30更新)