デリート 【delete】

概要

デリート(delete)とは、削除する、消去する、抹消する、などの意味を持つ英単語。IT分野ではデータや項目、文字の削除などを指示するキーワードなどとしてよく用いられる。

一般的なキーボードには “Delete” あるいは “Del” と刻印されたキーがあり、これを押すと現在選択されている項目(文字入力中の場合、カーソルの直後の文字)が消去される。同じ一文字削除でも、カーソルの直前の文字を消して後退する場合はBaskSpaceキーを用いる。

リレーショナルデータベースRDB)の照会・操作をなう言語であるSQLでは、レコードを削除する構文として「DELETE文」が用意されている。“DELETE” に続けて対象となるテーブル名や削除するレコードの条件などを記述する。

いくつかのプログラミング言語では、不要になった変数配列、要素、プロパティオブジェクトなどを削除して、専有していたメモリを解放する命令や演算子などを「delete」という。Windowsコマンドプロンプトでは delete に由来する「delコマンド」でファイルフォルダを削除する。

類義語として、「イレース」(erase:消去する)や「リムーブ」(remove:除去する)などがある。IT分野ではいずれも項目やデータなどの削除や消去を表し、あまり明確には区別されないが、「デリート」や「リムーブ」は項目など場所そのものの削除を、「イレース」は項目や領域などに記録されたデータなどを消し去る(場所は残る)ことを指すことがある。

(2024.7.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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