オフライン【offline】
概要

オフラインには大きく二つの意味がある。一つは回線そのものが切断され、どこにも接続できない状態を指す場合である。もう一つは、通信自体は可能であっても、個々のソフトウェアやアプリが接続先のサーバから切断されている状態を指す場合である。
例えば、Wi-Fiやモバイル通信が使える環境であっても、あるアプリがサーバと通信していなければ、そのアプリはオフラインであるという。本来はオンラインで利用することを前提としたサービスやソフトウェアの中には、通信できない状況でも一定の機能を使えるようにしたものがあり、これは「オフライン機能」と呼ばれる。
オフライン機能の代表例として、地図アプリでデータを事前にダウンロードしておき、通信が途切れた場所でも閲覧できるようにする仕組みがある。電子メールソフトやクラウドストレージなどでも、あらかじめ保存したデータの閲覧や入力内容の一時保存ができ、通信が回復した後にサーバと内容を同期する方式が一般的である。
情報システムの運用では、装置やサービスを保守や点検のために一時的に利用停止することを「オフラインにする」と表現することもある。この場合は通信の切断だけでなく、利用者からアクセスできない状態を含むことが多く、機器やソフトウェア単体の通信状態とは異なる意味で使われている。
オンライン・オフラインの区別は本来、機器やソフトウェア、システムについて用いられる言葉である。これになぞらえて、普段はSNSや電子掲示板などオンライン上で交流している利用者同士が実際に集まって行う会合を「オフラインミーティング」と呼ぶことがある。また人間について用いる場合は、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器やネットワークから離れた環境や状態を指すこともある。
類義語に「スタンドアローン」(standalone)があるが、両者の意味は同じではない。スタンドアローンは機器やシステムが通信・ネットワーク利用を前提とせず、単体で動作する設計や仕組みを指すことが多い。一方、オフラインという表現には、本来は通信可能な機器やサービスが何らかの理由で一時的に接続されていない、という含意がある。ネットワーク接続を前提としない専用機器はスタンドアローンであっても、オフラインとは表現されない。