リムーブ【remove】
概要

ソフトウェアや情報システムの文脈では、ファイル、文字列、設定項目、レコード、アクセス権限などを対象から取り除く意味で使われることが多い。例えば、画面上の項目を一覧から外す、プログラム中で特定要素を配列やリストから除去する、機能を設定上無効にする、といった操作をリムーブと表現する場合がある。また、単なる削除だけでなく、機器をシステム構成から切り離す、媒体を装置から取り外すといった物理的・論理的な分離を指すこともある。
オペレーティングシステム(OS)やコマンド操作では、LinuxなどのUNIX系OSにおける「rmコマンド」が “remove” に由来することでよく知られる。ファイルやディレクトリを削除するコマンドである。Windows系では従来のコマンドプロンプトで類義語の “delete” に由来する「delコマンド」が用いられるが、PowerShellでは「Remove-Item」のように「Remove」が削除を意味する動詞として設定されている。こちらはファイルやフォルダだけでなくレジストリ項目なども対象となる。
パッケージ管理の文脈では、リムーブは導入済みのパッケージをシステムから削除する操作などを意味することがある。Linuxのパッケージマネージャの場合、aptでは「apt remove」、yumでは「yum remove」などのコマンドでインストール済みのソフトウェアを削除する。設定ファイルも含めて完全に削除する「purge」と区別して使われることもある。
類義語として「デリート」(delete:削除する)や「イレース」(erase:消去する)があり、IT分野ではいずれも削除や消去を表し、あまり明確には区別されない。ただし、ニュアンスとして「リムーブ」や「デリート」はファイルや項目など場所そのものの除去を、「イレース」は項目や領域に記録されたデータを消し去って空にすること(その場所自体は残る)を指す傾向がある。