デュアル【dual】
概要
デュアルとは、二重の、双対の、二つの要素からなる、などの意味を持つ英単語。同じ種類のものを二つ組み合わせて同時に機能させることや、一つの系統内に二つの要素を併存させることを指し、IT分野では装置や機能を二重に備える構成を表す語として用いられる。

同じ種類のものが二つ並立して存在し、どちらも有効に機能している状態や、二つで一つの組(ペア)を成し、互いに対応する関係を指すことが多い。これに対し、「ダブル」(double)は数量や大きさが2倍であること、「ツイン」(twin)は二つのものが互いによく似ていることを表す場合が多い。
IT分野では、「デュアル」という語を用いた複合語が数多く存在する。一つのCPUに二つの処理回路(コア)を統合し、並列処理を可能にしたものは「デュアルコアCPU」(デュアルコアプロセッサ)と呼ばれる。一台のパソコンにCPU自体を二つ搭載した構成は「デュアルCPU」(デュアルプロセッサ)という。
一台のコンピュータに二つのオペレーティングシステム(OS)を組み込み、起動時にどちらを利用するか選択できるようにする構成は「デュアルブート」(dual-booting)と呼ばれる。WindowsとLinuxを同一機に共存させ、用途に応じて切り替える場合などがこれに当たる。ディスプレイ装置を二台接続し、一つの広いデスクトップ環境として利用する形態は「デュアルディスプレイ」(dual display)と呼ばれる。作業領域を拡張できるため、資料の参照と作業を並行して進める用途などで使われている。
情報システムの分野では、同一の機能を持つシステムを二系統用意し、常に双方で同じ処理を同時に実行させる方式を「デュアルシステム」(dual system)という。システムの信頼性を高める運用手法の一つで、一方の系統に障害が発生しても他方が処理を継続できる一方、主系統の稼働中に副系統を待機させておく構成は「デュプレックスシステム」(duplex system)と呼ばれる。
(2026.7.5更新)