スタンダードMIDIファイル 【Standard MIDI File】 .midファイル / SMF / 標準MIDIファイル

概要

スタンダードMIDIファイル(Standard MIDI File)とは、MIDI規格の楽曲データを保存するファイル形式の標準仕様。標準のファイル拡張子は「.mid」で、単に「MIDIファイル」という場合はこの形式を指すことが多い。

1986年に米オプコード・システムズ(Opcode Systems)社(当時)が公開した仕様が元になっており、1991年に業界団体のMIDI規格協議会(現・音楽電子事業協会)とMMA(MIDI Manufacturers Association)により「RP-001」として標準化された。様々なソフトウェアや機器がサポートしており、異なる環境間で楽曲データを交換したり配布する際に標準的に利用される。

任意のビットパターンを含みうるバイナリ形式ファイルである。ファイルや楽曲についてのデータを記載する「ヘッダチャンク」(header chunk)と、譜面に相当する演奏データを記載する「トラックチャンク」(track chunk)からなる。ヘッダ部にはトラック名や楽器名、歌詞、著作権表示などのテキスト情報メタデータ)を格納することができる。

トラックを一つだけ含む「フォーマット0」と、複数のトラックを格納できる「フォーマット1」があり、よく用いられるのは後者とされる。特殊な用途の「フォーマット2」も策定されたがほとんど普及しておらず対応ソフトもほとんど存在しないとされる。

(2024.6.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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