.comドメイン 【ドットコム】 dot com
概要
.comドメイン(ドットコム)とは、インターネット上のコンピュータやネットワークを識別するドメイン名の種類の一つで、企業や商用サービスのために用意されたもの。“com” は “commercial”(商用の)の略。ドメイン名は「.」(ドット/ピリオド)で区切られた階層構造で管理されるが、その右端である最上位ドメイン(TLD/トップレベルドメイン)のうち、国や地域を限定せず世界中から登録を受け付ける「gTLD」(generic TLD)の一つである。
企業や商取引に関連するWebサイトやネットサービスのために用意されたドメイン名で、“example.com” のようにセカンドレベルドメイン(.comのすぐ左隣の “example” 部分)の登録を受け付けている。登録資格の要件や審査などはなく、実用上は非商用も含め様々な目的で取得・利用されている。
米ベリサイン(VeriSign)社が登録データベースの管理を行うレジストリ(registry)事業者となっており、日本を含む世界各国のインターネット関連企業がレジストラ(registrar)事業者としてドメイン名の登録申請を受け付けている。
歴史
.comドメインは1985年のドメイン名の運用開始当初に創設され、ネットワークを表す「.net」や非営利団体を表す「.org」と並んで最も古くから存在するgTLDである。1990年代後半のインターネット商用利用開放後は数あるTLDの中でも最も登録ドメイン数が多いTLDとなった。
2000年代前半にはインターネット関連の事業を手がける新興企業がこぞって.comドメインを取得し、米アマゾンドットコム(Amazon.com)社のようにそのまま社名やサービス名などに利用した。そのような企業群はインターネットによって生まれた新たな事業や経済を象徴する意味合いで「.comカンパニー」「ドットコム企業」などと呼ばれた。
(2020.7.17更新)