VRML 【Virtual Reality Modeling Language】

概要

VRML(Virtual Reality Modeling Language)とは、Webブラウザ3次元グラフィックス(3DCG)を表示するためのマークアップ言語およびファイル形式。標準のファイル拡張子は「.wrl」。

立体図形の形状(モデル)や空間上での配置、空間の状態(視点、光源など)などを記述することができ、Webブラウザなどで3次元グラフィックスを表示することができる。物体や空間をアニメーションさせることもでき、JavaScriptなどのスクリプト言語から操作することもできる。“Virtual Reality” の名を冠しているがVR用途の特徴的な機能は特に提供されない。

最初のバージョンは1994年に発表され、1997年に発表されたVRML97(VRML 2.0)は国際標準(ISO/IEC 14772)となった。登場時期がインターネットWebの普及期に重なったため、当初は大きく注目されたが、データ作成の難度の高さや有効な用途が見出されなかったことなどからあまり普及しなかった。

開発元の業界団体VRMLコンソーシアムは1998年にWeb3DコンソーシアムWeb3D Consortium)に改称し、VRMLの後継としてXMLベースの「X3D」を策定した。その後もWeb上で3次元グラフィックスを扱う試みはスクリプト言語向けの標準APIWebGLなど)など様々な形で追求されている。

(2022.7.5更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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