読み方 : ギンプ / ジンプ

GIMP【GNU Image Manipulation Program】

概要

GIMPとは、画像に描画や加工、合成などを行なうオープンソースの画像編集ソフトである。オープンソースとして公開されており、Linuxをはじめ、Windowsやmacosなど様々なオペレーティングシステム(OS)で利用できる。商用の画像編集ソフトウェアに引けを取らない機能を備え、Web用画像や画面表示向けの制作を中心に利用されている。
GIMPのイメージ画像

レイヤー機能や豊富なブラシ、曲線に対応したパス、透過処理、アニメーションGIFの作成などを標準で備える。画像を複数のレイヤーに分けて扱うことで、背景や文字、図形などを個別に編集できる。プラグインによる機能拡張やスクリプトによる作業の自動化にも対応しており、大量の画像を一括処理する用途にも利用できる。

GIMPの操作画面(GUI)の構築には「GTK」(GIMP Tool Kit)と呼ばれる独自のライブラリが用いられており、後に独立したツールキットとして普及した。このライブラリはGIMP以外の様々なデスクトップ環境やアプリケーションにも組み込まれている。GIMP本体はGPL(GNU General Public License)に基づいて、GTKはLGPL(Library GPL)に基づいてオープンソースとして配布されている。

主な対応形式

標準のファイル形式には独自の「XCF」(eXperimental Computing Facility)が用いられ、レイヤーやパス、透明度などすべての編集情報を保持したまま保存できる。このほかJPEGやPNG、GIF、TIFF、BMP、WebP、PSDなど主要な画像形式の読み込みや書き出しに対応し、PDFファイルの読み込みも可能である。

GIMP 3.0以降ではPSDとの互換性が向上したほか、CMYK画像を扱うファイルの読み込みや書き出しにも対応した。ただし、GIMPは主に画面上で扱う画像の編集を中心に発展してきたソフトであり、印刷向けの制作では印刷会社や用途に応じたカラーマネジメントや入稿仕様を別途確認する必要がある。

近年の動向

2025年3月には大型アップデート版のGIMP 3.0が公開され、GUIライブラリがGTK 3へ刷新された。Linux環境ではX11に加えてWaylandでの動作が可能になったほか、高解像度画面でのUIスケーリングやカスタムテーマの設定、タブレット使用時の操作性が改善された。

色空間の管理も強化され、Adobe RGBなどのRGBカラープロファイルを保持した編集やソフトプルーフィングにも対応している。フィルター処理の方式も見直され、一度適用したフィルターを後から再編集できる非破壊編集の仕組みが導入された。GIMP 3.2では、外部画像をリンクして扱うリンクレイヤーなど、非破壊編集に関する機能がさらに拡張されている。

(2026.9.8更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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