FileMaker Pro
概要
FileMaker Proとは、米クラリス(Claris)社が開発・販売するデータベース管理システム(DBMS)。データベース利用アプリケーションの開発ツールが添付されており、プログラムを書かずに簡易なアプリを作る「ローコード開発」に対応している。グラフィック表示を中心とした直感的な操作画面(GUI)を備え、データベースの設計などに関する特別な知識がなくても、台帳に情報を書きこむような感覚で簡単にカード型データベースを作成・管理することができる。グラフやレポートなどの機能も充実している。
住所録や家計簿など、よく使われるデータベースのテンプレートも多く備えており、簡単に新たなデータベースを構築することができるほか、Microsoft Excelなど他のソフトウェアのファイルをインポート(取り込み)してデータベースを作成することもできる。
当初は一件ずつ項目をまとめたカード型のカード型データモデルを採用していたが、現在では本格的なDBMSで一般的なリレーショナルデータベース(RDB)にも対応している。
1985年に初版(FileMaker)が米アップル(Apple)社の「Macintosh」(Mac OS)向けに開発され、Macにおける定番データベースソフトとして成長した。1990年からは現在の名称(Pro)となり、1992年にはWindows版も発売された。
FileMaker Pro自体は単体で動作するデスクトップアプリケーションだが、FileMakerシリーズの製品にはサーバ上でデータベースを公開し共有することができる「FileMaker Server」やスマートフォンやタブレット端末で動作する「FileMaker Go」、クラウド上のサービスとして利用する「FileMaker Cloud」などの製品もある。
(2022.7.11更新)