ネットワークエンジニア 【network engineer】
概要
ネットワークエンジニア(network engineer)とは、組織内のコンピュータネットワークの設計・構築や運用・管理を行う技術者。情報システムの導入・運用に付随して、通信・ネットワーク関連の技術的業務を担当する。ネットワークの導入に際して、システムが必要とするネットワーク構成の調査や設計、ルータやネットワークスイッチ、Wi-Fiアクセスポイント、ファイアウォール、ロードバランサなど各種の通信機器の設置や配線、コンピュータのネットワーク設定、ネットワーク管理ソフトウェアの導入や設定などを行う。
稼働開始後は、通信機器や回線の状態を調査・監視したり、破損した機材を交換するなどの保守作業を行なったり、利用者からの問い合わせに答えたり、障害発生時に復旧作業を行なったりする。一人がこれらすべてに携わるとは限らず、それぞれの専門や職務に従って、このうちの一つまたは複数を担当することになる。
隣接領域として、情報システムで使用するサーバコンピュータの導入や設定、運用などを行う「サーバエンジニア」、インターネットを通じた外部からの攻撃やウイルス感染、情報漏洩などに対処する「セキュリティエンジニア」などがあり、これらの業務をネットワークエンジニアの職掌とする場合もある。
また、近年ではネットワークシステムの高度化、他の領域との融合が進展しており、サーバやストレージ、外部のクラウドサービスなども含めた情報システムの基盤(ITインフラ)全般の設計、導入、管理などを行う職種として、従来のネットワークエンジニアの領域を包含する「インフラエンジニア」を設ける例も増えている。
(2020.6.7更新)