サーバエンジニア 【server engineer】
概要
サーバエンジニア(server engineer)とは、情報システム関連の技術者の職種の一つで、通信ネットワークを介して利用者に様々な機能や情報を提供するサーバ(server)の構築・運用などを行うエンジニアのこと。現代の情報システムの多くはクライアントサーバ型のシステムを採用しており、利用者が操作するコンピュータ(クライアント)と、クライアントに機能やデータを提供するコンピュータ(サーバ)が分離している。サーバエンジニアはサーバの管理を担当する技術者で、サーバコンピュータの調達・構築や管理・運用などを行う。
具体的な業務内容は企業や職種、サーバの種類などにより異なるが、大きく構築業務と保守・運用業務に分かれる。構築業務はサーバ運用の初期に必要な業務で、使用するコンピュータの選定や調達、設置、配線から、オペレーティングシステム(OS)や必要なアプリケーションソフト、サーバソフトウェアなどの導入(インストール)や初期設定などが含まれる。
保守・運用業務は稼働開始後に安定的にサーバを稼働させ続けるために必要な業務で、稼働状況の監視や利用状況に応じた設定の調整、定期的なデータのバックアップ、障害発生時の復旧作業、故障時のメンテナンスや部品交換、ソフトウェアの最新版への入れ替えなどが含まれる。
インターネットに常時公開されているサーバは外部の攻撃者による侵入の試みやマルウェア感染、サービス妨害攻撃(DoS攻撃)などに晒されやすいため、適切なセキュリティ対策の実施や外部からの脅威の監視や検知、セキュリティ事象(インシデント)発生時の対応など、サイバーセキュリティ関連の業務やスキルが求められることも多い。
(2023.4.17更新)