デジタルオーディオプレーヤー 【DAP】 Digital Audio Player / 携帯音楽プレーヤー / ポータブルオーディオプレーヤー / MP3プレーヤー

概要

デジタルオーディオプレーヤー(DAP)とは、ポケットサイズの携帯情報機器の一つで、内蔵ストレージ(外部記憶装置)に音声データを記録して持ち運びながら再生することができる装置。

手のひらサイズの筐体の内部に小型のハードディスクフラッシュメモリ、メモリーカードスロットなどを内蔵し、パソコンなどから音声ファイルを取り込んで記録することができる。乾電池や内蔵充電池により持ち運びながら使用でき、イヤホンやスピーカーから記録された音声を聞くことができる。

音楽CDなどからパソコンに取り込んだ音声データUSBケーブルメモリーカードなどを通じて複製して記録する。著作権保護機能(DRM)による複製制限などに対応したファイル形式や専用の転送ソフトなどを使う製品が多かったが、規格の乱立や利便性の低さから敬遠され、MP3など汎用の音声形式に対応した製品(MP3プレーヤー)が好まれた。

1990年代末に登場し、2000年代初頭にそれまでのポータブルカセットテーププレーヤー(ソニーのウォークマンや類似商品)やポータブルCDプレーヤー、ポータブルMDプレーヤーを駆逐して広く普及した。2000年代後半になるとスマートフォンの音声再生機能に取って代わられ急激に市場が収縮していった。

初期の製品は小型のハードディスク記憶媒体とするものが多かったが、程なくして急激に低価格化が進んだフラッシュメモリ内蔵型が主流となった。カセットテープやMDの時代にはソニーのウォークマン系列の製品が市場の代名詞的な存在(“walkman”が一般名詞化する国があるほど)だったが、デジタルオーディオプレーヤーでは2001年に新規参入した米アップルApple)社のiPod(アイポッド)シリーズが爆発的に普及し、圧倒的な存在感を示した。

(2019.1.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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