デジタライゼーション 【digitalization】

概要

デジタライゼーション(digitalization)とは、物事の仕組みや手段にデジタル技術を取り入れるデジタル化の段階の一つで、業務プロセスデジタル技術を前提としたものに変革すること。

手書きの紙や電話など旧来の手段で進めていた業務などにコンピュータ通信ネットワークなどのデジタル技術を取り入れて効率化や省力化を進めることをデジタル化というが、導入する技術や変革の度合いなどに応じていくつかの段階がある。

デジタライゼーションはパソコンなどのデジタル機器がある程度導入された段階でわれる発展的なデジタル化の段階で、旧来の方法を単にデジタルな手段で置き換えるのではなく、デジタル技術の存在を前提とした仕組みや方法を導入することを指す。

例えば、製品をECサイトで販売したり、紙の伝票を挟まずにシステム間の通信で受発注をったり、蓄積したデータを解析ツールなどで分析し、企画や意思決定などに反映させることなどが該当する。アナログ時代には不可能だったようなこともできるようになり、事業や製品の様態も大きく変革される。

これに対し、郵便を電子メールで置き換えるなど、旧来の方法を単にデジタルな方法で置き換えるだけの初歩的なデジタル化を「デジタイゼーション」(digitization)という。また、デジタライゼーションから更に発展して、事業や製品、組織などの在り方そのものをデジタル最適化する段階を「デジタルトランスフォーメーション」(DXDigital Transformation)という。

(2023.5.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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