vsftpd 【Very Secure FTP Daemon】

概要

vsftpd(Very Secure FTP Daemon)とは、LinuxなどのUNIX系OSでよく利用されるFTPサーバの一つ。セキュリティ分野の著名な開発者であるクリス・エバンス(Chris Evans)氏が開発し、GPL(GNU General Public License)に基づいてオープンソースとして公開している。

オペレーティングシステム(OS)に常駐するデーモンdaemon)プログラムの一種で、FTP(File Transfer Protocol)による接続を受け付け、指定されたディレクトリ内でファイルの送受信を行うことができる。動作の軽快さや、なるべく少ない権限で動作するように設計されたセキュリティの高さが特徴。

IPv6による通信や、SSL/TLSで暗号化されたFTPS接続にも対応する。Ubuntu LinuxCentOSFedoraRed Hat Enterprise Linuxなど多くの著名なLinuxディストリビューションがデフォルトのFTPサーバとして同梱されており、RPM系ディストリビューションではyumコマンドですぐに導入できる。

(2021.10.22更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。