SLI 【Scalable Link Interface】 Scan-Line Interleave

概要

SLI(Scalable Link Interface)とは、米エヌビディア(NVIDIA)社のビデオカード間を接続する通信インタフェース規格。コンピュータに搭載された複数のビデオカードを連結し、一体として動作させることができる。

一台のコンピュータに複数の同社製ビデオカードを装着してSLIで接続することにより、カード内のGPUGraphics Processing Unit)を協調して動作させ、グラフィックス処理を分散して並列に実行することができる。

通常は2枚のカードを連結するが、両GPU間の連携や通信のために負荷(オーバーヘッド)が生じるため性能は単純に2倍になるわけではないものの、2倍に近い演算性能が得られるとされる。機種によっては3枚を連結する「3-way SLI」や4枚を連結する「Quad SLI」に対応しているものもある。

コンピュータ本体やソフトウェア側からは1枚のカードのように見えるため、この機能を利用するために特別な対応は必要ないが、ビデオカードおよびマザーボード上のチップセットはSLI対応機種である必要があり、コンピュータ側の拡張スロットも枚数分の空きを要する。

Scan-Line Interleave

元は「Scan-Line Interleave」という名称で、米3dfx社の「Voodoo2」というカードを2枚連結できる機能だった。これは、2枚のカードが画面の奇数番目のラインと偶数番目のラインをそれぞれ担当することで描画速度を向上させる技術だった。同社がNVIDIA社に買収されたことで、より汎用性を高めた「Scalable Link Interface」として生まれ変わった。

(2021.6.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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