Oracle 【オラクル】

概要

Oracle(オラクル)とは、企業や官公庁などの情報システムで利用される業務用パッケージソフトウェア開発・販売などを手がける米国企業。データベース管理システム(DBMS)製品では世界最大手の一角を占める。

データベース製品を中核に、主に大企業向けのERPCRMなど業務用ソフトウェアパッケージ製品を展開している。関連する開発ツールや専用のコンピュータシステムクラウドサービスOracle Cloud)なども手掛け、同社製品を扱うエンジニアの教育プログラムの提供や資格認定などもっている。

「Oracle」の名称は同社の主要なソフトウェア製品群のブランド名も兼ねており、特に、その中核を成すリレーショナルデータベース管理システムRDBMS)の「Oracle Database」のことを略してOracleと呼ぶことが多い。

歴史

1977年6月にラリー・エリソン(Lawrence J. Ellison)氏が創業した企業で、本社は米カリフォルニア州レッドウッドシティ。世界140か国以上に10万人を超える従業員を擁し、日本では1985年設立の日本オラクル株式会社が活動している。

関連業種の企業の買収・統合にも積極的で、2007年には同業のERP大手の一社だった米ピープルソフト(PeopleSoft)社を買収し「PeopleSoft」ブランド及び「JD Edwords」ブランドのERP関連ソフトウェア製品群などを取得した。2008年にはWebアプリケーションサーバ大手の米BEAシステムズ(BEA Systems)を買収し、「WebLogic」シリーズなどを取得した。

2009年には業務系IT大手の米サン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)社を買収・統合し、プログラミング言語Java」やオープンソースRDB製品「MySQL」(Sunが2008年にMySQL社を買収して獲得)などの同社製品・資産を継承した。

(2021.10.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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