Flask

概要

Flaskとは、Python向けのWebアプリケーションフレームワークの一つ。標準機能を最小限に抑える開発方針で、シンプルで軽量な設計となっている。BSDライセンスに基づいてオープンソースとして公開されている。

プログラミング言語Pythonを用いて迅速にWebアプリケーション開発するための枠組みを提供する。様々なアプリケーションに共通する基本的な機能や仕組みは実装済みで、開発者は自らのアプリケーションに固有の要素だけを記述すれば良い。

Webページ雛形動的に内容を流し込むテンプレートエンジンに「Jinja2」を、WebサーバPythonアプリケーションを繋ぐWSGI(Web Server Gateway Interface)ライブラリに「Werkzeug」をそれぞれ利用するため、これらの外部ツールも同時に導入する必要がある。

簡易なWebサーバ機能を内蔵しており、開発時にローカルホスト5000番ポート(設定で変更可能)を通じて手軽にテストやデバッグうことができる。REST原則に基づいてHTTPリクエストを処理することができ、RESTful APIを持つWebアプリケーションを迅速に開発できる。

Flask自体には機能があまり実装されておらず、他のフレームワークにあるようなリレーショナルデータベースに接続するためのO/Rマッパーなどは付属していない。必要な機能は後から追加することができ、Flaskにユーザー認証フォーム入力値の検証など特定の機能を追加するモジュールが公開されている。

(2024.7.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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