App Store

概要

App Storeとは、米アップル(Apple)社が運営している、同社の携帯端末(iPhone/iPadなど)向けのアプリケーションソフトダウンロード販売サービス。同社端末向けのソフトウェアは原則としてここからしか入手することはできない。

iPhoneなどの操作画面上に表示される専用のアイコンからアクセスすることができ、利用にはApple IDの登録が必要。同社や他社(個人開発者を含む)が販売あるいは公開しているアプリを一覧し、好きなものを導入できる。有料の場合はクレジットカードやプリペイドカード(iTunesカード)などで決済することができ、無料の場合はそのまますぐに導入することができる。

iPhoneなどの端末に導入するソフトウェアは原則としてすべてApp Storeから導入する必要があり、正規には他の経路で導入することはできない(システムを改変して無理にうと同社のサポートが受けられなくなる)。アプリは年間99米ドルの開発者登録(iOS Developer Program)をえば誰でも販売・公開することができるが、公開前に同社の審査をパスする必要がある。

アプリを販売するには同社に売価の3割の手数料を支払う必要があり、7割が開発者の取り分となる。アプリ内課金う場合も同社の決済サービスを経由する必要があり、やはり3割の手数料を取られる。Webアプリケーションなどネイティブアプリ以外の形態の場合はApp Storeを経由しなくても導入・利用できるが、機能や性能は制約される。

現在ではスマートフォンが生活必需品と言えるレベルで広く普及し、iPhoneシリーズのメーカー別シェアがほとんどの国でトップとなっているが、「App Store外のアプリ導入禁止」「手数料一律3割」という同社の施策は反競争的であるとしてアプリメーカーが独占禁止訴訟を起こしたり、規制当局がこうした制約を問題視する動きが広がっている。

(2022.7.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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