読み方 : ロジスティックかいき
ロジスティック回帰 【logistic regression】
概要
ロジスティック回帰(logistic regression)とは、回帰分析の手法の一つで、目的変数が0と1のいずれか、あるいは0から1の間の値を取るような場合に、これを説明変数を用いた式で表す方式。合格と不合格、○と×、表と裏のように、結果が2つの状態のいずれかで表される問題や、0%から100%の確率で表される問題について、説明変数から結果を予測できるようにする分析手法である。任意の値を取る説明変数から、0~1の間の値を得る予測値を算出する。
目的変数 について、説明変数 が1つの場合、係数 と 、自然対数の底(ネイピア数) 用いて、 という式で表される。説明変数が複数の場合は、 の指数部分がそれぞれの係数を用いて という線形結合で表される。
これをグラフで表すと、説明変数 は任意の実数を取ることができる一方、 が小さくなるほど目的変数 は0へ近づき、 が大きくなるほど は1.0へ近づく。目的変数は成功確率の予測値と捉えることができ、「0.5以上なら成功、未満なら失敗」といったように、途中のどこかに閾値を設けることで2値の分類を行うこともできる。
(2025.9.22更新)