メモリセーバー 【memory saver】

概要

メモリセーバー(memory saver)とは、Google Chromeの機能の一つで、表示されていないタブが占有しているメモリ領域を解放し、メモリ使用量を減らす機能。

Chromeは米グーグルGoogle)社のWebブラウザ製品で、パソコン向けおよびAndroid端末向けでは世界で最も広く普及している。近年のバージョンは他のブラウザに比べ性能を高めるためにメインメモリを多く使用することで知られ、たくさんのページを同時に開くとメモリ不足に陥りがちだった。

メモリセーバーはメモリ容量を節約するための機能で、2023年に公開されたChrome 110から標準でオンに設定されている。複数のタブを開いてそれぞれWebページを表示している場合に、現在画面に表示されていないタブが占有しているメモリを解放し、空き容量を増やすことができる。

多数のタブを開いて作業していてもメモリ不足に陥らずに済むが、メモリを解放したタブを表示させるとページを読み込みなおすため再表示に時間がかかることがある。動画やWebアプリケーションなど動的な要素を含むページでは再読み込みによって初期状態に戻されてしまうことがある。

ピクチャーインピクチャー機能で再生している動画など、タブから離れて動作している要素は温存される。他のブラウザでも、Microsoft Edgeの「スリーピングタブ」機能やFirefoxの「タブの解放」機能など、非アクティブタブメモリ領域を解放する機能が提供される例がある。

(2024.3.16更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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